インボイス制度をわかりやすく解説!子どもたちの将来の夢が危ない理由とは

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こんにちは、ミニマネーmikaです。プランしないFPとして活動しています。

さて、2023年10月から始まる「インボイス制度」

現在9月中旬とあり、あと2週間程でスタートするタイミングになっています。

フリーランスや免税事業者じゃない方でも、漠然とした不安を感じている方は少なくないのではないでしょうか?

その予感的中です!実はインボイス制度は日本国民全ての人に関係する制度。

そしてお金だけではありません、文化や農業幅広く影響する制度ですのでぜひ最後までご覧ください!

この記事でわかる事
  • 税収が増える=増税制度のからくり
  • 日本の9割(中小)が受けるダメージ
  • インボイスが与える子供たちへの影響
目次

インボイス制度ってなに

ここではサクッと説明します。

インボイス制度は本当にややこしく、ここを説明するには消費税についてしっかり理解する必要があります。

消費税については後ほど触れるとして、インボイスは「適格請求書」という意味です

この「適格請求書」が元凶のもと。

◉こんなケース想像してみて◉

  • 夫婦で営む町の八百屋さん(免税事業者)
  • 取引先は地元の有名飲食店(課税事業者)

地元の有名飲食店は沢山仕入れ、八百屋さんは新鮮な野菜を届けてくれるお互いwin-winで良い関係です。

しかし、

インボイス制度がはじまると、「適格請求書」があるかないかで混乱が生じます。

チェック
「適格請求書」がないと経費が認められない

有名飲食店は、免税事業者の町の八百屋から仕入れると経費計上できなくなります(課税事業者が損をする)

チェック
「適格請求書」を発行するにはインボイス登録が必要

迷惑掛けられないと町の八百屋はインボイス登録をすることに

チェック
インボイス登録=課税事業者になるしかない

しかし、インボイス登録するには課税事業者にならなけばいけません(免税事業者の負担増)

この様な状況になります。

免税事業者が課税事業者になるのはそう簡単な事ではありません。免税事業者は年間の売り上げが1000万以下の人たちを指します。

あまりピンとこないかもしれませんが、年収103万以下の人や生活保護の人が納税義務を免除されているのと同じように、小さな売上の個人店は支払う余力がないとして免除されていると思っていいです。

mika

しかも厄介なのが、課税事業者になったら赤字でも税金を納めなければなりません。やっと出た利益も税金の支払いで手元に残らない事もあるでしょう

ぴーすけ

んなバカな!絶対インボイスには登録しないぞー!

mika

そうなると有名飲食店が税金を払う事になるよ。インボイスがないと取引終了されてしまったり、値下げ交渉される可能性が

ぴーすけ

ぐぬぬ・・・八方塞がり
ワテはどうしたら良いんや

mika

有名飲食店も不本意だし、どっちも辛い状況になるね

インボイスとは「適格請求書」を発行する為、売上の少ない人達も課税事業者にならなければいけない

私たちの生活に関係なさそうだけど、どう影響するの?

インボイスの説明で注目して欲しいのが、町の八百屋と有名飲食店が税金の押し付け合い〟をしてるのをお分かりでしょうか。

そして、どっちも払わないとなると私たち消費者が払う事になります。実際、導入前の現段階で電気代が値上げする事が確定しています。

電気代がインボイス制度導入で10月に値上がり(東京新聞より)

また、立場の弱い免税事業者が無理して課税事業者になり利益が手元に残らず倒産する事も起こりえるでしょう。

実際学校給食の会社が倒産し、子供達の給食が支給されないと言ったケースも起こっています。

事業者破綻、全国で給食ストップ・・・その頃、岸田首相は海外に2兆8000円をポン(Yahoo!ニース)

学校給食に関しては蓄積された税金未払い分も影響していますが、こういった会社は珍しくありません。会社としての税金も苦しい中、果たして免税事業者の人たちに消費税を納める体力があるのでしょうか。

導入前の9月の時点ですでに、電気代への価格転嫁、子供たちの給食の停止が起こっているのです。

日本はなんと99%の中小企業で成り立っている

日本は中小企業が99.7%、大企業が0.3%で成り立っています。

結構驚きの数字ですね。

そして、財務省の調査によると国内の823万の事業者のうち、53%の453万人が個人の免税事業者、9%の77万社が法人の免税事業者とのこと。これは国内の事業者の6割超が免税事業者という状況です。

日本の中小企業(中小企業庁)

よくCMで「免税事業者が関係する制度」と強調していますが、日本の6割超が免税事業者です。

そして99%は中小企業ということは、「有名飲食店」の立場が99%という事です。

ぴーすけ

(99%)有名飲食店もめっちゃ打撃うけてたやん。
自ら税金払うか、信頼関係のある町の八百屋さんと縁を切るか・・・つら

果たして本当に、CMで流れているよう「免税事業者」だけの問題なのでしょうか。

私たちは消費者でもありますが、自分自身が、旦那様が、お父さん、お母さんの勤め先が免税事業者、中小企業の可能性は大いにあります。

物価が必ず上がります(電気代の上乗せ・インボイスの価格転嫁)日本の99%が中小企業、6割超免税事業者である

消費税の仕組みが大きな誤解、本質が見えなるなる元凶

インボイス制度がそれほど重大な事だと見えなくさせているのが「消費税」の存在です。

「消費税って私たち消費者が払う税金よね?」と思われている方がほとんどだと思いますが、そこが大間違い。実際は、事業者が税務署に納める税金です。

「消費税は預かり税だ」「免税税事業者はもらった税金をポケットに入れてズルい」(益税)

といった間違った認識が広まっていますが、預かってもいないですし、ネコババもしていません。

ぴーすけ

でも大企業も小さいお店もレシートにしっかり消費税って書いているよ?10%上乗せしているのに払わないのはずるくない?

mika

そう思うのも無理はないね、
でも「消費税」ってレシートに入れないといけないのが日本のルール。ぴーすけ君がお店をやるとして、
100円で売ろう!となったら本体価格100円(内消費税10円)って表示されるよ。売れ残って50円にすると50円(内消費税5円)と自動的に表記されるよ

ぴーすけ

なんだってー!騙されてた気分だぴ!!
こっちは消費税払ってエッへんって気分だったのに、ただのシステム…

mika

さっきの例えだと、100円のものを50円にしているよね?
仕入れ価格が80円だとしたら、お客さんから50円しかもらっていないのに税金払うの変じゃない

ぴーすけ

確かに…仕入れより安く売って税金払ったらマイナスじゃないか!

レシートに消費税と記載しないといけないのはルールであって預かっているわけではない

子供達の将来の夢がなくなる?インボイス導入で日本が大きく変わる事

あなたが将来なりたかった夢はなんですか?

「お花屋さんになりたい」

パン屋さんになりたい」

はたまた「社長になりたい!」

デザイナーになって色んな人に着て欲しい」

他にも「ワンピースのルフィになりたい、俺は海賊王だー!」

「刃炭治郎になって鬼を退治するんだ!」「私は美少女戦士セーラームーンよ」など

私たちの子供の頃は将来なりたかった夢が無限に溢れていました。

しかし、インボイス制度が導入されると先ほど挙げた将来の夢は、日本の産業として維持するが不可能になるかもしれません。

理由は

  • 日本の中小企業が大打撃を受け倒産する
  • 農家が大打撃を受け国内の農業が崩壊する
  • 個人事業主が生活できなくなりカルチャーや文化クリエイティブな活動が崩壊する

といった事が起こるからです。

特に、世界に誇れる日本の秀でた文化であるアニメ、漫画の衰退は日本の光が消えるといっても過言ではありません。

そうした煽りもありアニメ、漫画業界の著名な方々がインボイス制度反対を大きく訴えております。

「インボイス制度」導入でアニメ、演劇、漫画業界で廃業者が続出する(BEST!TIMES)

ぴーすけ

子供の頃の夢って自分の好きな事を好きなようにする事だもんなぁ。
個人でなんてとても働けないよ…

そもそもインボイスはなぜ始まったの?

令和元年(2019年)10月の消費税率の引き上げに伴い、食料品などに対して軽減税率が導入され、10%と8%の2つの税率が混在する事になりました。そのため、正しい税率の納税額を算出するには、どの取引や商品に、どちらの税率が適用されているかを明確にする必要があります。(政府広報オンラインより)

https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202210/1.html
ぴーすけ

うえ?税率を把握するためにインボイス制度を導入するの?

mika

スタート理由はさまざまな説が飛び交っていて、「益税をなくす為」といった声も大きいんだけど、そもそも益税はないから間違った情報も多いよ

更に、【2023年9月13日記事】国税庁長官が発言した内容が物議を醸し出しています。

“国税庁長官の住沢長官は10月より始まるインボイス制度の税務調査に関して、従来と変わらず大口で悪質な事例に限定して実施する意向を示した。「軽微な記載ミスを確認するような調査はこれまでした事がない。記載ミスをあげつらうような調査はしない」と語った。(日本経済新聞)

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO74388680S3A910C2EP0000/
ぴーすけ

ふーん。よく意味がわからないけど、従来どおりってやつやな

mika

ぴーすけ君、この文言はかなり重大発言よ。
インボイス制度はしっかり細かく調べる為にスタートするはずなのに結局は何も調べないという事

ぴーすけ

うん、うん、うん、うん

mika

よく分かってないようだね、
例えはゴミを捨てる時、細かく分別して捨てないとダメって言われたのに、時間をかけて分けても最後は一つの袋にひとまとめにして持ていくようなもんよ

ぴーすけ

ふぁーーーーー⁉︎⁉︎⁉︎

税率の明確化が目的のはずなのに、結局は調べない

始まる理由が曖昧な中、インボイス制度で税収が約2,480億円増えることが試算されている事はだけは明確です。

私たちができる事・まとめ

インボイス制度は日本国民全員に関係する、重大な制度なのがお分かり頂けたでしょか。

倒産や崩壊など、ショッキングな内容に不安や落胆の気持ちにさせてしまったら申し訳ありません。

そして「もう決まった事だからどうしようもない」と諦めないでください。

私たちにできる事はまだあります。それは主体的に情報を取りに行き、きちんと知る事です。

しっかり情報を得て、世間が知っている空気感をだす事が大事なのです。世論が変われば政治が変わります。

今はSNSが発展し、個人でもさまざまな情報を発信する事ができる時代です。

YouTubeやX(旧Twitter)Instagramなどイイねやコメントをするだけでもいいですし、身近なお友達や家族に話す事も大切です。

そして将来お子様が困らないように、この機会にお子様とお金について話し合う事もぜひやってみてください^^

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