こんにちは、ミニマネーmikaです。
プランしないFPとして活動しています。
「医療費控除」を使った事はありますか?
普段病院に行かない方だと、この制度無縁だと思われている方も多いかと思います。
確かに健康な方だと必要ないかもしれません、
しかし家族で合算する事が出来るので、ご家族の方だと知っているだけでかなりお得な制度です。
・手続きが面倒くさそう
・お得と言っても大した事なさそう
・そもそも医療費控除がよく分からなない
そんな疑問にお答えします。
特に不妊治療中や産前産後のママにぴったりな制度
とっても簡単なので、ぜひ最後までお読みください^^
医療費控除の全体感を理解しよう
医療費控除とは
その年の1月1日から12月31日までの間に自己または自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合において、その支払った医療費が一定額を超えるときは、その医療費の額を基に計算される金額(下記「医療費控除の対象となる金額」参照))の所得控除を受けることができます。これを医療費控除といいます。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm(国税庁)
うーーん
難しい。
公式な言葉だと頭に入らんのや
要するに「1年間で医療費がある一定の金額を超えたら、所得金額から引いてOK」という制度
この文章を噛み砕いてみましょう。
「所得金額から引いてOK」
これが重要なんです。
皆さんが頂くお給料にはまるまる税金がかけられますが、その給料額から医療費分を引いてOK、お給料の額を減らしてOK、すなわち支払う税金が減るという事です。
同じ40万円のお給料を貰っている、AさんとBさん2人の男性がいます。
Aさん・・・20代独人男性。
Bさん・・・30代既婚者。子供2人、奥様は病気で通院中。
40万円と聞くと高額に感じますが、AさんBさんとでは状況が全く違います。
「減らしてOK」の概念は、各家庭の事情を考慮して、税金を減らしましょうという考え方で、
「控除」といわれるモノです。
「控除」と言うと難しく感じますが、
20代・独身・健康・バリバリ働けます!をMAXとすると、何かしら事情がある場合は差し引いてくれる事だと思ってください。
例えば
ママが子育て中で働けない=配偶者控除
高齢のご両親の面倒を見ている=扶養控除
障害を持っている=障害者控除
などがあります。
ハンデがあれば税金が減ると
医療費控除は「医療費が掛かりすぎた人」が税金を減らせる制度
いくら超えたら対象か
「1年間で医療費がある一定の金額を超えたら、所得金額から引いてOK」
「ある一定」とは、
ざっくり言うと「10万円」を超えたら(年収200万円以下の場合は年収の5%)
そして、この10万円は家族全員分足しちゃってOKです。
でも子供は医療費が無料だからなぁ〜
とお思いのあなた、実はこんなモノも対象になるんです。
市販の薬局で買ったお薬
1人が風邪をひく全員体調不良に、
我が家では風邪薬の消費が増えました
薬はOKですが、サプリはNGです。
病気のため、治療のためかを判断基準にしてくださいね。
医療費とは、どんな事が対象になるのか
・病院や歯医者などの治療代
・インプラントの治療代
・怪我の治療が目的の鍼灸マッサージ代
・出産・分娩費用
・松葉杖などの医療器具代
・風邪薬などの薬の購入費
・通院にかかった費用(※1)
・美容整形費用
・健康診断や人間ドックなど検診費用(※2)
・予防接種
・リラクゼーション目的の鍼灸費
・入院時の差額ベット費(※3)
・メガネやコンタクトレンズ代金
※1)公共交通機関は対象、緊急時意外のタクシーや自家用車は対象外
※2)健康診断や人間ドッグで病気が見つかり、治療する場合はその検査費も医療費控除の対象
※3)個室や少人数部屋を希望した場合
状況に応じてなので、詳しくは病院や税務署へ問い合わせを
歯の治療に出産費、その後の鍼灸費ってママさんにピッタリやな!
出産後はそれどころじゃなく忘れてたよ
いま妊娠中の方は是非やって欲しい…
いくらお得になるの
年収により変わります。
課税される所得金額 | 税率 |
1,000円〜 194万9000円まで | 5% |
195万円〜 329万9000円まで | 10% |
330万円〜 694万9000円まで | 20% |
695万円〜 899万9000円まで | 23% |
900万円〜1,799万 9000円まで | 33% |
1800万円〜3,999万9000円まで | 40% |
4000万円以上 | 45% |
「差し引く金額×税率」のお金が戻ってくる
年収が350万円の人だと税率は20%
医療費が50万円掛かった場合、40万円が医療費控除の対象に(10万円引いた金額)
40万円の20%の8万円が戻ってきます。
不妊治療の方必見
意外と知られていませんが、不妊治療も医療費控除の対象
私が初めて医療費控除を知ったきっかけでもあります。
不妊治療をされている方だとすぐに10万円を超えるのでやらない手はないですね^^
注意点として、自治体からの補助金は考慮します
年収350万 / 不妊治療費60万円 / 助成金4万円・・・の場合
60万−10万−4万=46万円
46万×20%=9万2千円が戻ってきます。
私はバスで通院だったのでしっかり交通費も合算しました
とっても簡単申請までの3ステップ
①…1月1日〜12月31日の医療費の領収書、市販で購入した薬代のレシートをとっておく
②…必要な書類を用意し、記入しておく
③…確定申告に行く
こんな感じです。
詳しくみていきましょう。
①…1年間のレシートを袋か何かに入れて保管
②…必要な書類を税務署や国税庁より取り寄せましょう(ダウンロード可)
③…2月16日〜3月15日の間に確定申告をする
大雑把ですがこれだけです笑。
期日が近づいてきたらババーと計算して、紙に書いてまとめるだけ!
トータル金額で良いので簡単です。
申請に必要な書類
確定申告書 / 源泉徴収 / 医療費を証明する書類※1 / 医療費控除の証明書※2 / 身分証明書
※1 医療費のトータル金額を書いたメモ。領収書を見られる事はないですが、何かあった時の為に5年間保管する事が義務づけされています。
※2 前項②の「必要な書類」です。
会社員の方は確定申告に馴染みがないかと思いますが、行くスケジュールを組んで忘れずに
【体験談】医療費控除で得しました
私が医療費控除を初めて申請したのは、4年前に不妊治療をした時です。
その時は保険適用外で全額自己負担だったので
不妊治療をするのに勇気が入りましたが、医療費控除と特定不妊治療助成金がある事を知り思いって始める事に、そして約10万円戻ってきた記憶があります^^
特定不妊治療助成金でも30万円程頂きました。
知識は役に立つと思った経験
トータル40万はデカいな!
日本は申請しないともらえないからなぁ〜
医療費控除の前には、失業手当を申請した経緯がありますが、
どちらも誰も何もやり方を教えてくれません。
日本は申請しないと貰えない仕組みになっていて、知らない人が損をするルールになっています。
このブログのコンセプトでもありますが、知識を使って豊かに生きるはこの時に感じました。
知識があったからこそ、思い切って不妊治療に踏み込む事ができ有り難い事に息子が誕生しました。
漠然とした不安=無知が世界を狭めてしまうと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか、
医療費控除というと難しそうなイメージですが、市販のお薬も対応してくれる身近な制度です。
見落としがちなのが、妊婦健診と分娩費用も対象になる事。
出産後は腰が痛くて病院へ通いましたがそれも対象になります。
私はすっかり忘れてしまい悔しい…。
日本の制度は手厚いんですが、知っている人が得するゲームみたいな感じだと思います。一応遡って5年前まで申請できますが、労力を考えると1年でしっかり申請したいとろこです。
まだ医療費控除を使った事がない方はぜひ活用してみてください^^
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